雨氷、地形の影響
山地など起伏のある地形の場所では、斜面を空気が上昇すると空気かかき混ぜられて逆転層ができ、雨氷が発生することがある。標高が高いほど雨氷が発生しやすいが、ある程度の高さを超えると逆に発生しにくくなる。これは逆転層のできやすい高さがあることが原因である。
逆転層の発生は、谷型の地形の場所、あるいは暖気と寒気が衝突しやすい場所に多いため、そのような場所で、かつ気温が0度付近以下に低下するような地域で多く発生する。
谷型の地形では、セントローレンス峡谷が典型的な発生地域で、世界でも最も頻繁に雨氷が発生する。この地域は山脈に囲まれた峡谷となっており、寒気と暖気が衝突しやすく、逆転層発生の条件が整いやすい。
雨氷
硬く透明な氷の層を形成する雨氷は、非常に密度が高く頑丈である。大量に付着すると非常に重くなり、樹木を折り曲げ倒したりするなど、被害を発生させることがある。一方、樹木などに付着した雨氷が美しい景観を作り出すという側面もある。
日本では、"glazed frost"の訳に当たる「凝霜」が、近代ごろより雨氷を表す言葉として用いられていた。しかし、霜ではないため誤解を生みやすいとされており、中国語の「雨淞」をより平易にした「雨氷」が1915年(大正4年)から使用されるようになった。
総括
着氷性の雨を類似する他の現象と比較すると、雪・霧氷・樹霜(霜を含む)・雪あられは不透明・半透明の結晶である点、細氷(ダイヤモンドダスト)・凍雨・氷あられ・雹は落下時も固体である点が異なる。また雨氷に類似した着氷現象には氷霧や氷柱があるが、氷霧は降水を伴わない点、氷柱は融解・再凍結などを経てゆっくりと成長する点などが異なる。
雨氷や着氷性の雨・霧は、上空の大気の気温の分布がある特殊な条件のときにのみ発生する(次節で詳しく解説)。地形に起伏のある山岳地帯では比較的多く見られるが、平野部ではあまり見られない。ごくありふれた現象である雨や雪と比べて、目にする機会が少なく、発生頻度も低いため、珍しい気象現象とされている。日本国内では、被害をもたらすような雨氷は10年に1回程度の頻度で発生し、それも中部地方以東に多く見られる。一方、北米のセントローレンス川沿岸などは世界的に見て雨氷が特に多い。セントローレンス川沿岸に位置するカナダのモントリオールでは、年間約12~17回、時間にして年間計約45~65時間という頻度で雨氷が発生する。
雨氷の発生時期には多少の地域差はあるものの、北半球では12月~翌年1月を中心として冬に多く発生する。ちなみに、雨氷は冬の季語となっている。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
雨氷って神秘的でとてもきれいですよね。
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